ルートディスカバリ
図2-3の送信元デバイス(イニシエータ)が、最終宛先のデバイスまでのルートを確立したいとします。
まず、イニシエータがルートリクエストコマンドフレーム(RREQ)をブロードキャストします。ブロードキャストにより、イニシエータの無線フレームが届く範囲にある全てのルータデバイスに、RREQが送られます。

図2-3
イニシエータからのルートリクエストコマンドフレームが届いたルータデバイス(図2-4では2つ)は、それを再びブロードキャストで転送します。

図2-4
図2-5では、ルートリクエストコマンドフレームが次々に転送されていきます。

図2-5
最終的に、図2-6にてルートリクエストコマンドフレームが最終宛先のデバイスに届きます。

図2-6
最終宛先のデバイスにルートリクエストコマンドフレームが届くと、そのデバイスはルートリクエストコマンドフレームを送信してきたルータデバイスに対して、ルートリプライコマンドフレーム(RREP)を返信します。
そのルートリプライコマンドフレームを受信したルータデバイスは、自分にルートリクエストコマンドフレームを送信したルータデバイスに対して、次々とルートリプライコマンドフレームを返信していきます。こうして、イニシエータから最終宛先までのルートが確立されます。(図2-7参照)
各ルータデバイスは、ルートリプライコマンドフレームを返信する際、最終宛先デバイスのアドレスと次のホップ先ルータデバイスのアドレスの情報を、自分のルーティングテーブルに登録します。

図2-7
ZigBeeのメッシュネットワークでは、最適なルートの選択や更新を行います。
先ほどの例では4ホップのルートが出来ましたが、タイミング的に遅れて別のルートからのルートリクエストコマンドフレームが、最終宛先に届いたとします。(図2-8参照)
最終宛先デバイスでは、先にできたルートと経路コストを比較して、どちらの経路がより良いか調べます。

図2-8
例えば、後から届いたルートリクエストコマンドフレームの経路が3ホップだけで、より効率的なルートと判断された場合、新しいルートを辿ってルートリプライコマンドフレームを返信することにより、イニシエータから最終宛先までのルートが更新されます。(図2-9参照)
なお最適なルートは、ホップ数だけではなく、各ホップの無線通信品質等も加味して選択されます。

図2-9